放射性物質:茨城3漁協、魚介類の「安全宣言」 2011.04.02 「鹿島灘の魚は安全です」。 茨城県の鹿島灘の魚から食品衛生法上の 暫定規制値を超える放射性物質が 出なかったという検査結果を受けて、 「鹿島灘漁業権共有組合連合会」 (同県鹿嶋市)の小野勲会長が2日会見し、 「安全宣言」をした。 ただ、加工品の風評被害が出始めており、 漁業再生への道のりは険しい。 連合会には同県大洗町、鹿島灘、はさきの3漁協が所属している。 県環境放射線監視センターの分析では、 それぞれ1キロあたり▽イカナゴ(大洗町沖)66ベクレル ▽カタクチイワシ(同)30ベクレル▽ハマグリ(鹿嶋市沖)19ベクレル ▽サヨリ(同)11ベクレル▽マコガレイ(神栖市沖)3ベクレル ▽ヒラメ(同)検出されず−−となった。 いずれも、1キロあたり500ベクレルの暫定規制値を大幅に下回る。 放射性ヨウ素については規制がないため調べていないという。 鹿島灘漁協組合長も務める小野会長は、 福島第1原発から流れる汚染水について 「不安はあるけど、こちらまで来ないと思う。 明日から胸を張って出船できる」 と胸をなでおろす。 先週から、一部の漁船は千葉県銚子沖で漁を再開。 だが、茨城沖での操業は安全性が未確認なうえ、 魚の買い手もつかないため見送っていた。 出漁のタイミングについて、 小野会長は「業者が魚を買ってくれなければ漁には出られない」 として、仲買人や千葉県の市場などと協議する考えだ。 県水産加工業協同組合連合会によると、 加盟する加工業者が震災後に客から 「原料が今取れたものではないという証明書がほしい」 「放射性物質が含まれていない証明書がほしい」 などと注文をつけられるケースが出ているという。 同会は「茨城沖ではまだ出漁していないから、 震災前に水揚げされた原料であるのは明らかだ。 風評被害は増えるかもしれない」と危惧する。 小野会長は「震災だけなら船や港が直れば出船できるが、 原発のダメージが大きい。茨城の魚は警戒されている」 と表情は険しい。 県内の漁港は高さ3〜7メートルの津波に襲われ、 船が転覆し、市場など漁港設備が壊れた。 小野会長は「漁師は余裕がない。みんな原発に怒っている」 とまくしたてた。 ======================================================= 魚の暫定基準値 早急に検討へ 2011.04.04 茨城県沖のコウナゴから1キログラム当たり 4000ベクレルを超える放射性ヨウ素が検出されました。 これについて、厚生労働省は 「食べたとしても直ちに健康に影響を及ぼす値ではない」 としたうえで、 魚については暫定基準値が設定されていなかったため、 早急に基準値を検討する方針を示しました。 厚生労働省によりますと、 北茨城市沖1キロ付近で今月1日に取れた 「コウナゴ」から1キログラム当たり 4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されました。 放射性ヨウ素は、野菜類については1キログラム当たり 2000ベクレルという暫定基準値が設けられていますが、 肉や魚、卵、それに穀類には暫定基準値が設けられていません。 これにについて、厚生労働省は 「放射性ヨウ素は、放射性セシウムと違って半減期が8日間と短い。 海では拡散するスピードも速いため、 魚の場合は、人が食べるまでには相当程度薄まると考えられていたため」 としています。また、今回のコウナゴの数値について、 厚生労働省は「食べたとしても直ちに健康に影響を及ぼす値ではない」 としたうえで、魚の暫定基準値を早急に検討する方針を示しました。